関西自然探検録

関西の自然を体感した記録

ポンポン山

今回の冒険の地はここだ。

 

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高槻にある。ポンポン山です。

 

451分突如、目覚めるオレ

冒険の支度をし、538分、基地を出る。

外はまだ暗い。

夜を通り抜けた街が、浄化され、喧騒が消えている。月がまだ優しくおれを照らしている

 

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まだ寝ぼけているせいか、瞼の裏側の景色のようないつもとは違った風景の中、歩いて駅まで。電車に乗る。

ガタゴトゴーな感じで、612JR高槻駅に到着。

街は、白んで、赤と青が混ざった空が覆っている。

朝なのに、夕暮れのような反転した世界がオレの脳みそを刺激し目覚める。

 

最寄りのコンビニで、おにぎりを2つ、あったかいお茶を買い、鞄につめこむ。

冒険の始まりだ。

まず、神峰山口(かぶさんぐち)というバス停を徒歩で目指すことに。

そこまで、5.7キロあるらしい。

 

 

テクテク歩く

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まだ、普通の住宅街

 

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6号線を北上。

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徐々に田園。

 

バス停まだかなと歩いていると
バス停に到着する前に、このような看板を発見

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この看板を信じて右折。

すると、またもや看板が

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ありがとう。左折します。

すると、RPGのダンジョンの入り口かのような、白い道が現れる。

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ここから急に、傾斜がきつくなりかなりの重力を感じる。

水が斜面を流れることがよくわかる。

体の力を抜いて、このまま流されたいと思った。

しかし、そんなことも言ってられないので筋肉の躍動を感じながら歩き進める。

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すると、おなじみの山道感漂う景色に。

途中にあった看板曰く、東海自然歩道という整備されたハイキングコースの一部らしい。硬い地面って足の裏への反発が強くて、しんどかった。

この辺から、ポンポン山登山コースの始まりらしい。

ポンポン山山頂までに二つの寺があるらしい。一つは神峯山寺、もう一つは本山寺

とか情報収集しながら進んでいると神峯山寺に到着。

 

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バイクとかで来る人は、ここの駐車場にとめて登山出発とかできるのではないか?とか勝手に妄想しながら

立ち止まることなく、寺の横の道を登る。

この辺から、気温が下がり、静けさに包まれる。

嗚呼、これこれ〜とか思いながら、気温とは裏腹に重力に抗い稼働する俺の中の筋肉細胞たちが、体の温度を上げていく。

本当に静かだな〜車の音や人間の生活音ってすごいうるさかったんだと素直に感じる。

一方、こういう静かな場所でしか意識しない音もあることに気づく。

心臓の鼓動が聞こえる!!

どっどっどっ。斜面を歩いているのでそりゃいつもより鳴っているのだが、日常に生きている時には意識しない音だ。

冬の乾いた木々たちも、風に揺られて軋む音を鳴らしている。

そこに、鳥の声。水のセセラギ。BPMでいうと115くらいのペースの心臓の鼓動をベースにそれらの音が合わさって、環境音楽になった。

俺は今、生きて歩いているだけなのだが、何かが生まれている。自然に溶け込んでいる。自分の中の、細胞や、神経系、血管、そういったものが脳内のイメージの中に現れ、現実に存在している景色とオーバーラップし、木の枝が生々しい感触を伴い出した。過剰なくらい枝分かれした、神経、毛細血管にその木々たちは変化した。

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俺の中でだけでな。

久々の静けさに色々感じすぎました、ということで、黙々と歩きます。

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次なる、お寺本山寺まであと少し。

まだ整備された、アスファルトの道です。

でも、山はどんどん深くなり、土の存在感が徐々に強くなっていく。

この時間、歩いている人は、俺一人だった。

今もなお、静かだ。

しかし、突如、その静寂を切り裂くように、ガサガサガサと何かが斜面を駆け上る音が。

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鹿さんやん!!

なんかめっちゃこっち見てるし。写真とっていいよ。って言ってますよね?

ポージングしてますよね。撮りました。

ちなみに、このとき左手側にも、もう一頭います。

おはようございます。

と同時に、本山寺到着。本山寺の番犬ならぬ、番鹿かな?

あ、本山寺の住職さんが鹿とか?

とりあえず鹿さんに会ったあたりから、地面がふわふわの土に。

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適度に、ふわふわで低反発で歩きやすい〜。

ええわ〜。なんかキャラが崩壊してきてますね。すみません。漢気。キャラ。

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ポンポン山登山セーブポイント的な、高槻の古木。

確かに一心不乱に歩いて気づくと汗ばんでいた。古木のパワーを分けてくれ。

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オラに!

去年の台風にも負けず鎮座してました。

ちなみにその他は所々、なぎ倒されています。

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風は時に恐ろしい。

今はそよそよしているのに。

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自然の狂気的な反復、増殖を感じながら、ついに山頂へ。。。

 

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んで、おむすび食べました。

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この時ジャスト9時。びびったね。ジャストだぜ?

高槻駅から、山頂まで歩いてだいたい3時間でした。

ふうう。と上空を見る。情報量が多かった山とは真逆のすっきりとした世界。

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曇天も良いですね。どっちも自然ですね。

脳味噌すっからかんにして、しばらくぼーっとし、反対方面の出灰の方へ下山した。

 

まあ、そっから色々あり、結局そのまま京都の亀岡駅まで歩いたことはどうでもいいですね。苦行でしたね。台風の影響で、通行止めとかの関係でね。うん。

苦行をね、強いられたんですよ。そのおかげで、途中、地元で作られてるはちみつ買えたりしたんで。なんとなく、気持ちを落ち着かせました。

 

今回の、総歩行距離。30キロであった。

なんだかんだ、車のありがたさなども感じた、いい冒険だった。